日時:2008年9月20日(土) 21:30-23:15
場所:おでん高橋(千駄木)
参加人数:7名(柳下、山崎、飯田、郷田、高梨、塩田、石原)
日本では視聴覚ライブラリーが発達していますが、貸出用メディアは時代の変遷とともに、当然、移り変わっていきます(フィルムからビデオテープへ、そしてDVDへ)。欧米では時代遅れとなったメディアが地域の映像アーカイヴに移管され、長期保存及び史料的活用の対象となっています。例えば英国では計12の映像アーカイヴが連携して視聴覚メディアを保存していますし、米国でも80年代以降、各地に地域映像アーカイヴが生まれています。
ところが、なぜか日本ではアーカイヴ化がうまくいきませんでした。地域の映像遺産を守り残すという意識は、今もほとんど育っていません。
しかし変化の兆しはあります。今年、HMD北千住会場による足立区所蔵16mmフィルムの現状調査に触発され、FPS会員が豊島区所蔵フィルムの現状調査をおこないました。足立区や豊島区の例からわかったことは、今すぐ私たちが行動をおこせば、危機的状況にある視聴覚資料は廃棄を免れるという事実です。捨てられても仕方ないとあきらめるのではなく、「捨てないでください!」というメッセージを草の根レベルで発信していくことこそ、FPSの役目ではないでしょうか。そこで兼ねてから地元で進めていた「文京区のフィルムをぜんぶみる計画」や小型映画部/HMD世話人による映写機操作講習会の実施会場把握などもからめて、新しいプロジェクトを立ち上げることにしました。早速HMD世話人とFPS会員に呼びかけたところ、発起人7名が集まりました。
今回はこれまでに判明したこと等を共有するための、顔合わせ的な会合でした。様々な資料を使って、視聴覚ライブラリーの所蔵本数の変遷などが把握できることもわかりました。とはいえ、全国を対象に綿密な調査をする時間的余裕はありません。そこで、まずはメンバーの地元や勤務先、あるいは旅先など、できる範囲で調査を進めてはどうかという結論に達しました。他地域で我々の活動を真似してくれる人が現れないとも限りません。
集まった資料はFPSで責任もって管理し、閲覧できるよう整理していきます。ここで集めたデータが、いつかもっと本格的な調査に役立つこともあるかもしれません。さらに、FPSでつい先日見学させていただいた武蔵野美術大学イメージライブラリーという好例についても、話題にのぼりました。お手本となるような小規模映像アーカイヴの存在には励まされます。
次回の会合に向けての課題として(1)当プロジェクトのネーミング、(2)さらなる調査継続、(3)当プロジェクトのフライヤー等作成案があります。参加者はプロジェクト名を2、3考えてきてください。そして、何か調査の成果がありましたらお持ち寄りください。
*次回会合は2008年11月15日、ちいさな上映会 Vol.20終了後の予定です。